足に力が入らない:手足や首腰関節など整形外科的

足に力が入らない 手足や首腰関節など

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足に力が入らないとき

足がだるい原因

立ちたくても立てない。そういう、 足に力が入らなくなる病気があります。傷を負ったり骨折したり筋肉が痛んだりというふうに、症状がハッキリしていれば治療も分かりやすいのですが、具体的な原因の分からない困った疾患ということも考えられます。

■ 足の筋力や神経に影響が

病気にはたくさんの種類があります。そのほとんどは、私たちが普段、関わったことのない病気ばかりです。風邪や湿疹といった、なじみある疾患なら、対処のしかたもあるでしょう。未経験の症状や病気にかかってしまえば、どうしていいか分からすに慌ててしまいます。そうしたときこそ情報です。ほんの少しでいい。かじった知識を持っていれば対処がきますし、正しい判断で病院を選ぶことができるはず。心構えが違えば、少なくとも未知への恐怖や不安に押しつぶされることはないものです。

ここでは下記にある足に力がはいらなくなる病気について、症状や原因などをお話ししてきます。

 坐骨神経痛
 自律神経失調症
 一過性脳虚血発作
 ギラン・バレー症候群
 多発性硬化症
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)

・坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰の辺りから足先の長い神経が圧迫を受けて、痛みやしびれを起こすという疾患です。足や腰のあたりに脱力感を感じます。腰は体の中心を支えているので、腰に力が入らなくなると体全体に力が入らないような感覚を受けるのです。そうした症状にひとつに「足に力が入らなくなる」ことがあるというわけです。

脱力感を感じる場合、その時間帯は午前中より午後。同じ午後でも夕方のほうが辛くなります。起きてから時間が経つほどに症状が強くなるのです。

足に脱力感を生じると、歩くときの力が足りずに足が持ち上がらないこともあります。ほんの些細な段差でつまづきやすく、階段の昇り降りも転びやすくなります。

坐骨神経痛の原因は神経の圧迫です。ヘルニアの経験者などの、腰回りの弱いに人が患いやすいようです。他にも「腰部脊柱管狭窄」という、脊柱管の神経が狭まれて神経が圧迫、足のしびれに繋がることがあります。前かがみで、痛みが和らいだりしびれがなくなるなら、腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛の可能性が高いです。

・自律神経失調症

検査で異常がみつからないのに、動悸やめまい、頭痛、下痢、憂鬱感などのツライ症状が治らないなら、自律神経のメカニズムが関係している可能性があります。

自律神経とは、自分ではコントロールしなくても自動的に働く神経のこと。心臓を動かしたり汗をかいたりするのは、自律神経のおかげです。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の二つに分類されてます。活動や緊張なら交感神経、休息やリラックス担当は副交感神経と、場面に応じて自動的に切りかわって働いてます。眠れなかったり、めまいがしたりするなどの症状が自律神経の働きに関係しています。

自律神経失調症というのは、自律神経のバランスが乱れるためにおこる様々な身体の不調のことです。その症状の中に、「足に力が入らない」ことがあるのです。いわゆる普通の病気にはあたらないので、病院の検査では、「異常なし」と判定されてしまいます。

自律神経失調症の症状は、人によって様々です。いくつも重なってあらわれたり、症状が出たり消えたりするケースもあります。あくまでも自覚症状なので、検査で見つけられないうえに、あらわれ方が非常に不安定になります。

■ 自律神経失調症の症状

 頭痛、頭重感

 耳鳴り、耳の閉塞感

 口の乾き、口中の痛み、味覚異常

 疲れ目、なみだ目、目が開かない、目の乾き
のど
 のどの異物感、のどの圧迫感、のどのイガイガ感、のどがつまる
心臓・血管系
 動悸、胸部圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、血圧の変動
呼吸器
 息苦しい、息がつまる、息ができない、酸欠感、息切れ
消化器
 食道のつかえ、異物感、吐き気、腹部膨満感、下腹部の張り、
 腹鳴、胃の不快感、便秘、下痢、ガスがたまる

 手のしびれ、手の痛み、手の冷え

 足のしびれ、足のひえ、足の痛み、足がふらつく、力が入らない
皮膚
 多汗、汗が出ない、冷や汗、皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ
泌尿器
 頻尿、尿が出にくい、残尿管
生殖器
 インポテンツ、早漏、射精不能、生理不順、外陰部のかゆみ
筋肉・関節
 肩こり、筋肉の痛み、関節のいたみ、関節のだるさ、力が入らない
全身症状
 倦怠感、疲れやすい、めまい、微熱、フラフラする、
 ほてり、食欲がない、眠れない、すぐ目が覚める、起きるのがつらい
精神症状
 不安になる、恐怖心におそわれる、イライラする、落ち込む、
 怒りっぽくなる、集中力がない、やる気がでない、
 ささいなことが気になる、記憶力や注意力が低下する、すぐ悲しくなる


【スローコア】

自律神経失調症については、複数の定義や概念が存在します。そもそも正式な病名ですらないといえば驚かれるでしょう。痛いとかツライという自覚症状があるのに検査で異常がみつからない。そんなときに診断されるのが、自律神経失調症。包括的な症状のせいで、原因が絞りにくく、治療の弊害になることがあります。

本当は別の病気にもかかわらず、自律神経失調症だと診断してしまうケースも少なくないのです。難しい病気であることが、そんな例からも伝わってきます。

うつ病かも?
突然、手や足の力が入りにくくなったり、歩いているときに実感がなく浮いているような感じになるならば、 それはうつ病の可能性もあります。 原因となるのは、学校や仕事のストレスです。 女性であれば、妊娠出産や更年期障害などのホルモンバランスの変化も原因に数えられるでしょう。 こうしたことから、寝付きが悪くなったり、イライラしてしまったり、何もやる気が無くなったりします。

■ 一過性脳虚血発作(TIA)

一過性脳虚血発作とは「一時的に血流が乏しくなる発作」のこと。英語では「TIA(transient ischemic attack)」といいます。

脳内の一部の血液の流れが一時的に悪くなるせいで、半身が運動マヒするなどの症状が現れます。一時的な発作なので、多くは数分から数十分で完全に消えてしまいます。どんなに長くても24時間以内には、正常に戻ります。

血流が乏しくなる理由は、脳の動脈が血栓で詰まること。脳細胞への栄養が途絶えことで発作になるのですが、脳細胞が死んでしまう前に血液の流れが戻ります。脳細胞が機能を回復するので、症状も消失するのです。

もちろん、血液の流れが復旧しないまま、悪い状態が続けば脳細胞は死んでしまいます。それは「脳梗塞」と呼ばれ、運動マヒなどの症状も、回復しないまま残ってしまいます。脳梗塞の方は知られてますが、一過性脳虚血発作は耳慣れない病気かと思われます。

半身がマヒするので、立てないどころか立っていれば転びます。体内には病気の温床が残っているので、仮にマヒが回復しても、病院へいったほうがいいでしょう。

慢性的な腰痛

ぎっくり腰が原因で、足に力が入らないことがあります。この場合は、力が抜けるのではなく、 痛くて歩くことができないということです。ぎっくり腰の原因もさまざまですが、坐骨神経痛やヘルニアで いなら、血行不良が原因です。長い時間イスに座っていたり、中腰で仕事をしていると、 腰周りの筋肉が硬くなり、血の巡りが悪化。ぎっくり腰を起すのです。 慢性化している場合の解決策は、足腰の張りを緩めること。仕事の合間に、時々腰を回すストレッチなどを すすだけでも、防止効果があります。
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