内出血しやすい原因や そのほかの気になる症状
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怪我をすれば誰だって血が出ます。怪我をしても外に血が出ない場合は内出血といいます。ケガなどによって血管が破れたとしても、皮膚や粘膜が破れなければ、外に血が出ることはありません出ません。内部に溜まった出血こそが内出血なのです。
出血した血液が外に出ずに身体の中に貯まることがあります。この、表に出てこない出血こそが「内出血」です。怪我の種類のうちで、肌や粘膜が破れることを裂傷と言って、体の外まで血が漏れて出てきます。軽い打撲などでは、皮膚の下の血管が破れて出血しても、皮膚までは破れないことがあります。そのときの血は、皮膚の下に貯まったままとなります。
皮膚の上から見た状態が、紫色の「アザ」のようになっているのなら「内出血」の症状です。溜まった血液はやがて吸収されていくのですが、完全に消えて見えなくなるまで数週間ほど日数がかかります。
内出血がおこる最大の原因は、体の外部からの圧迫や打撲・衝撃などです。皮膚に近い部位におこることが多いのですが、衝撃の大きさによっては奥で出血することもあります。外部から判断しにくい、深い場所での内出血は、ときに命にかかわります。
頭部の内出血
頭の中の内出血は、頭蓋内出血と呼ばれます。麻痺を起こしたり意識がなくなったりし、出血の量が多ければ死亡するケースもあります。微細であっても病院での検査が必要でしょう。
胸部の内出血
胸の中で出血している場合、肺の膨らむべき場所に血が貯まって、呼吸ができなくなることもあります。
腹部の内出血
お腹の中ではたくさんの内臓が働いてます。肝臓、ひぞうといった、血液が多い内臓がケガをすればお腹の中に大量に出血して、血液量が減少、ショック状態に陥る危険があります。
骨折による内出血
骨が折れた場合は、打撲のみならず骨からの出血が加わるので、さらに出血量が増えてしまうケースもあります。
・予防はできる?
何かに転んだりぶつけたりし内出血を起す。誰もがやってしまいがちなありがちな事故です。無為におこる、仕方のないことなんですが、打ち所によっては取り返しがつかないこともあります。とくに老人や子供。頭を強く打った場合は、脳内で出血している可能性もあります。
高齢者は反射神経が衰えています。なんでもない場所で転んだり、テーブルなどの角にぶつかって内出血が起きてしまうケースが少なくはありません。骨折して動けなくなったことがキッカケで、そのまま寝たきりになることも考えられます。少しでも支障があるなら、車椅子を用意してヘルプしましょう。
子供や幼児の行動はいつでも全力。転倒する場合も、カラダ全体で思いっきり倒れこみます。危険だと言い聞かせても、聞き分けのない子・納得しない子のほうが多いでしょうが、できるだけTPOについて教え、安全な場所以外では動き回らないよう目を配るしかありません。
スポーツなどでは、内出血するのはよくあることです。相手やボールにぶつかったり転んだりと、カラダを使って競い合うのですから、多少の怪我や打撲を恐がっていてはいられません。
そうして、打撲などによってできる内出血(青あざ)は、とうぜん、患部やその周囲に痛みを感じます。なるべく早く痛みやない出血を回復させるには、どのおような治療・対処を行えばよいでしょうか。
最初はアイシング処置が有効
初期に行うべき対応は、アイシング処置です。内出血が始まっですぐのときは、しばらく内出血が続く可能性が高いのです。アイシングパックや氷嚢などでアイシングを行うことで、内出血を抑えつつ熱を奪って化膿など最小に抑えることが重要です。初期に患部を温めるのはアウト。温めることで血流を良くして、内出血を促進してしまいます。
ただし、あまりにも冷たいものも逆効果。皮膚に氷を長時間あてたりすれば凍傷になりかねません。氷嚢などはタオルで巻くなどの対応をしましょう。ちなみに、アイシングを行う期間は、24〜72時間程度が目安です。青あざが広がりが収まって、腫れが引き始めているかを確認します。
出血性ショック
外出血(ふつうの出血)や内出血によって多量の血液が失われるのが「出血性ショック」です。通常、人間の身体の中には4〜5リットルの血液が流れてます。仮に、200ml(牛乳瓶1本分程度)ほど出血しても命に別状はありませんが、1リットルを超えるようなら危険が迫ります。重要な臓器の機能不全を引き起こし、時に、死にいたります。
心臓が、血液を送ろうと早く動くため、脈が弱い一方で鼓動は速くなります。呼吸のほうも、浅く速くなります。顔面は青白くなり、手足は冷たくなり、汗をかいてグッタリとしてくる。出血性ショック症状です。
打撲や捻挫といった、外傷による内出血のほとんどは、放っておいても自然に治ってしまうものです。しかし、どこにもぶつけた覚えがないのに、手や足にアザができていた。または、いつも同じ場所に内出血がみられるのは、なにかの病気である可能性があります。
血小板減少性紫斑病や白血病は、血液を凝固する作用のある血小板が減少しています。ほんの軽い打撲でもない出血しやすく、しかも出血が止まりにくいために命に関わることもあります。血友病も、血液凝固因子(VIII因子、IX因子)欠損や異常によって、関節出血や筋肉出血などを繰り返してしまいます。
・紫斑病
紫斑病とは、体内で微出血を繰り返す病気です。血管炎や血管がもろくなるともに、血管の閉塞することによって、体内で微出血を繰り返すのです。特徴としては、内出血した部分が赤紫や青紫の色のあざがはっきり確認できるところです。いくつかの種類があります。
単純性紫斑
20代の女性が多い、下肢に多く現れるます。しこりがない点状の出血斑が特徴です。
アレルギー性紫斑
小児に多く、紫斑のほか、腹痛や下痢、関節痛を合併します。
血小板減少性紫斑
特発性と血栓性とがあります。前者は特定疾患で、抗体で血小板が破壊される難病。後者は、全身の血管に血栓ができて、血小板が減少ともに赤血球が破壊されていきます。
慢性色素性紫斑
複数の型があり、なのがシャンバーグ病が代表的。特に太ももの裏側に多く現れ、中年以降の男性に多い病気です。
老人性紫斑
高齢者によく見られる、腕や顔面の内出血です。皮膚や血管の老化により、わずかな衝撃から皮下出血します。
ステロイド紫斑
子供に多く、ステロイドの副作用が原因から毛細血管の血管壁がもろくなって皮下出血をおこします。
血友病で内出血しやすい場所
関節内 筋肉内 首やのど 口腔内や歯肉 消化管 皮下 鼻 腎臓 頭蓋内