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足が痛くなるのはナゼ

動いてなくても痛いことが

足が痛くなる原因というと、思いつくのは筋肉痛。つまり、筋肉や関節の炎症による一時的な障害ですね。そう考えるのが普通です。整形外科的とでもいうのでしょうか。転んだりぶつけることでおこる打撲や骨折。動きすぎや疲労による血行障害。そうしたことに伴って発生する炎症などです。
しかし、何もしていないのに。静かな状態のなかで痛みを感じる場合があります。

■ よくある足の痛み

「足に痛みを感じる」場合があっても、原因が足そのものにあるとは限りません。人の身体は、すべてつながっています。他の病気の影響や神経の伝達により、めぐりめぐって、足に痛みが発生ということも、極端な例ですが考えられるのです。
次は、よく言われる病と症状です。

痛風
 足関節部の痛み
閉塞性動脈硬化症
 冷感やしびれ感、歩行時などの痛み
頚椎症性脊髄症
 両上下肢痛と痺れ、歩行障害、手の使いにくさ
腰椎椎間板ヘルニア
 腰痛、下肢痛、下肢の痺れ、筋力低下
腰部脊柱管狭窄症
 腰痛、下肢痛、下肢の痺れ、筋力低下、歩行障害
変形性膝関節症
 膝関節痛、水腫、歩行障害

■ 大人にもある成長痛?

成長痛というのは、子供が成長する過程でおこる関節の傷みをいいます。子供特有の病気というか、特有の現象なのですが、大人になのに成長痛のような痛みを感じる人も多くいます。主に3歳から10歳くらいの年齢の子供に発症するのが成長痛ですが、よく似た症状を訴える大人も、夜、寝ているときに痛みを感じたりします。大人になってから成長痛がおこるのはナゼでしょう。足や膝に何がおこっているのでしょうか。

1 成長痛に似た膝や足の痛み
大人になってから膝や足が痛むとき。たいていの場合は、筋肉疲労や緊張によって引き起こされてます。普段あまり運動しない人が急に運動したり、履き慣れないハイヒールで立っていたりすることで筋肉疲労を起こすのです。言ってしまえば運動不足です。

そうした痛みを感じても、ほとんどの場合、アイシングや消炎鎮痛剤で治ります。対策ですが、少しでも運動をしておくことに尽きます。それが難しいとしても、筋肉自体が負荷に対応できるように、日頃からストレッチを行うことをオススメします。いざ動かしたとき、後の痛みがまったく違います。

2 まったく違う重大な病気
上のように、大人の成長痛の原因の大半は筋肉疲労です。しかし、重大な病気である可能性もあります。「筋筋膜性疼痛症候群」と「線維筋痛症」です。

・筋筋膜性疼痛症候群
 激しい運動などで筋肉がわずかな損傷を受けることがあります。これが筋肉痛で、通常は数日から数週間で自己回復をします。ところが、回復の途中でさらなる過負荷や冷却で血行が悪化すると、収縮が元に戻らなくなってしまいます。そうして筋肉が痛みを発生し続ける状態が「索状硬結」です。ダメージ部位だけでなく、広い範囲でうずきや痛み(疼痛)が発症します。まだまだ認知度の低い病気です。

・線維筋痛症
 原因不明でおこる全身疼痛です。疼きや痛みに加えて、不眠やうつ病など自律神経系の病気も伴います。働き盛りの中高年に発症が多く、男性よりも女性の発症率が高いの特徴があります。重症になると、がんの末期のような痛みがおこります。「火薬が爆発するような痛み」「ガラスの破片が流れていくような痛み」と形容する人が多いようです。今のところ、診断できる検査方法も治療もありません。発症した場合には、筋肉の使い過ぎに気を付けて重症化を避けてください。

■ リスフラン関節の痛み

リスフラン関節とは、足の甲の中央付近にある関節のことをいいます。足のいろんな動きを支える部分であり、5本の骨と積み木のように細かい骨で組み合わされた構造をしています。このリスフラン関節が捻挫することがあります。足をついたときに、ピキッと痛みを感じたときは、可能性があります。

■ 安静時なのに足に強い痛み

なにもしていない安静時にもかかわらず、足の痛みが強い場合、脊髄神経に障害がおこっている可能性があります。足の動脈が硬化する閉塞性動脈硬化症(ASO)や末梢動脈疾患(PAD)によっておこる血流障害や腰椎椎間板ヘルニアなどです。脊髄神経が障害されることでも、足に痛みがおこる場合があります。

そのほか、足の脈が感じられない・足が冷たく感じる・足の色が青白い場合には、血流障害による閉塞性動脈硬化症の可能性があります。閉塞性動脈硬化症が進行すると、潰瘍や壊疽がおこりやすくなり、最悪、手術で足を切断しなければいけなくなります。血管外科や循環器内科を速やかに受診してください。

足の痛み+チアノーゼ・蒼白・冷感から考えられる疾患
 急性動脈塞栓
 重症下肢虚血/重症虚血肢
 末梢動脈疾患(PAD)
 閉塞性動脈硬化症(ASO)

鼠径ヘルニア
太ももの付け根の痛みに加えて吐気や腹痛があるなら、「鼠径ヘルニア」という可能性があります。鼠径ヘルニアとはいわゆる脱腸のことです。飛び出た腸が締め付けられ、血液の流れが悪くなることがあります。太もものつけ根から大腸の一部がはみ出してしまった結果、痛みを感じる事があるのです。手ではみだした部分の腸が確認できるならほぼ確定です。

急性動脈閉鎖症
急に、足が痛くなってしびれをともなう症状があります。原因となるのは、下肢の動脈に血栓ができて血流が上手く流れなくなるから。血流が悪いことから、足が冷たく感じる事もあります。

バージャー病
手足(主に下肢)の末梢動脈の内膜の炎症がおこって動脈が閉じ、血流障害が生じるという病気です。「閉塞性血栓血管炎」とも呼ばれてます。歩いてる途中でしびれを感じますが休憩すれば治まるのが特徴です。足への血液の流れが悪くなることから、手の先や足先が白っぽくなり皮膚が冷たくなります。症状のはじめはしびれるだけですが、そのまま放置してしまうと慢性化して痛みが出るようになります。

下肢静脈瘤
静脈がコブのようにふくらんだ状態になる足の血管におこる病気です。ほとんどの症状はふくらはぎにおこります。足に行く血液の流れが悪くなって、足がだるくなったり、時にはけいれんを起こす事もあります。午後から夕方に症状が強くなります。下肢静脈瘤がおこる原因は足に血液がたまることです。とくに、立ち仕事の多い40代の女性に発生しやすい病気です。

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