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大腸がんの兆候がわかれば初期治療も可能

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大腸がんの兆候

■ ガンは不治の病ではない・・・けど

「ガン」が不治の病と呼ばれていたのは、今は昔のこと。 治療法の確立した現代は、かなりの確率でガンは治ります。 人口の約半分といわれるくらい患者は多数ですが、 完治しないまでも小康状態を保てるようになったことで、 みごと職場復帰する人はかなりの数に上ります。
治療の成功を高めるポイントは早期発見。 ある程度完治するといっても、100%ではありませんし、 その証拠に、ガンによる死亡率はいまだ1位です。
現代医学をもってしても、恐ろしい病気という地位は揺らぎ無いようです。 ここでは、大腸ガンについてお話します。

■ ガンの中での大腸がん

ちょっと古いですが、2017年のガンの部位別死亡率を示します。
数字は毎年変化があるのですが、順位はここ数年変わっていません。この先もしばらく変化はないでしょう。

大腸を結腸と直腸に分けた場合、男性は結腸4位で直腸7位。女性は結腸2位で直腸9位です。

男性
 1 肺ガン
 2 胃ガン
 3 大腸ガン
 4 肝臓ガン
 5 膵臓ガン

女性
 1 大腸ガン
 2 肺ガン
 3 膵臓ガン
 4 胃ガン
 5 乳ガン

※ 大腸を結腸と直腸に分けた場合、男性は結腸4位で直腸7位。女性は結腸2位で直腸9位

大腸がんの順位は、男性で3位で女性では1位 となっています。 以前であれば、男性ならば肝臓がんが、女性なら乳がんが、もっと上位のほうにありました。 どちらも、早期治療と生活習慣の改善が浸透したおかげで順位を下げています。逆に、大腸がんの患者数は、 この20年間で約4倍にも増えてます。背景にあるのは、食生活が欧米化だといわれてます。

大腸ガンは、大腸にできるガンのこと。 一言で「大腸」と言ってますが細かく言うと、 盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸上行・結腸に分けられます。 その中で、ガンにかかりやすいのは、直腸やS状結腸です。

■ 症状と兆候

大腸がんは、見つかりにくいガンです。 ガンにの早期には症状が出にくいために、発見が遅れるのです。 症状そのものよりも、わずかな兆候を見逃さないことが早期発見の鍵になります。 不安になる気持ちはわかりますが、初期の段階で発見することができれば、 完治の可能性が極めて高くなるガンです。

大腸がんの兆候となる初期症状では、とくに便秘と下痢が繰り返されます。 便秘も下痢は、誰にでもおこる日常的な症状であるため、ガンという病気に結びつけ考えにくい。兆候があっても、見落としてしまう事がよくあります。 しかし、目立った腹痛や体調不良がないにもかかわらず、便秘と下痢を繰り返すようであれば、 大腸がんの可能性を考える必要があります。

便秘と下痢のほかにも、便の表面に血液や粘液が付いたり、便が出にくい・便が細くなる・ 肛門に違和感があるなどの自覚症状が現れることがあります。 血便は、痔の兆候やお尻の拭きすぎなどと思われるし、便秘でなくても便が出にくいこともよくあります。 一つ一つは、珍しくない症状ですが、いくつか重なったならば、疑いの目を向けてください。
(ただし、鮮血ならお尻直接ですが、黒ずんでいれば腸内からの出血です。)

■ じつは治りやすいガンなんです

見つかりにくい一方で、大腸がんは治りやすいガンといえます。 発見が早期であれば、治療の開始が早ければ完治も可能な病気なんです。 兆候を見つけらればいいのですが、忙しい毎日の中で、いちいち便をチェックする人は、 少ないでしょう。医療関係者くらいかもしれません。

できれば、会社や地方自治体で実施している健診を上手に活用してください。 厚生労働省でも健診には力をいれてます。厚生労働省では、検診の受診率を上げるため、 大腸がん検診の無料クーポン券と検診手帳を配り、受診希望者に便潜血検査のキットなどを送付しています。 対象となる年齢は、40・45・50・55・60歳。

大腸がんは、早期治療さえすれば、完治の確率がグンと高くなるガンです。 命を落とさないためにも、定期的な検査を受けてくださいね。 「便潜血検査のキット」はカンタンな検査ができるので、有効に使ってください。 もちろん、検査の結果、陽性反応が出たならば、必ず大腸内視鏡検査を受けてください。

「命」をあきらめないで!
始めに話したとおり、大腸がん は治る病気です。昭和の昔なら不治の病でしたが、もう違うのです。 そうは言っても、早期発見が命の分かれ目になるのも確か。早めに見つけないと、 治るものも治らなくなります。さて現実には、発見されてからが問題となります。 ガン治療できるとはいえ、病と戦うには、長期の治療が欠かせません。 そのためには、まとまったお金を必要とします。 ガン保険にさえ入っていれば心配ありませんが、そうでないと、家計を圧迫してしまいます。 治療をあきらめてしまう家族もいるといいます。あなたの家庭は大丈夫でしょうか?

■ 原因

最後になりましたが、大腸ガンになる原因をお話しましょう。 よくある主だった原因としては、運動不足、肥満、動物性脂質の多い食事、飲酒などが挙げられます。 また、野菜などを好んで食べない人も、大腸がんのリスクが極めて高いといわれてます。

むやみに忙しい現代人は、オフィスワークの多い生活を強いられています。 また無理にでも機会を作らない限り、身体を動かすこと自体少なくなっています。生活中に身体を動かし負荷をかける動作が不足(皆無)なのです。 一方、欧米的な食文化が一般化した事で、動物性脂質の食事も増えて、食事はバランスが悪くなりました。 こうした要因が積み重なることで、大腸がんになりやすい身体をつくってしまっているのです。

大腸がんの原因
・食生活の欧米化
・大腸内の細菌の変化
・高齢化
・遺伝
・たばこ(喫煙)
・過度の飲酒(アルコール)
・太り過ぎ

原因のうち、遺伝や年齢は避けられませんが、そのほかのことは自分で修正可能です。 これまでの習慣を、ほんのすこし見直すだけで、大腸がんを避ける可能性が高まるのですから、 やらない理由はありませんよね?
また、太り過ぎ(肥満)の人は、大腸がんリスクは高いといわれます。 ハッキリ理由は解明されていないものの、統計的には間違いのないところ。 繰り返しになりますが、食事はバランスよく適量を食べるのが吉 消化と体調を整える意味で、運動も必要なのです。

一般的に、大腸がんは50代から発生率が増加し始めると言われてます。 早期発見なら治療も比較的簡単で、治療の後も良好とされます。 ただし、治療をしないで放置していれば、ほかの臓器への転移の可能性もある、恐ろしい病気です。

兆候を見逃さないコト。 1にも2にも、それが最重要となります。

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