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腕に痛みを感じる:手や指や腕の症状

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腕が痛い・しびれるとき

手が痛んだり痺れたりするのは、ナゼ?

腕と手と指。身体の中でもっとも動かし、コキ使われる部分です。 ぶつけたり・挟んだりするなどの被害はしゅっちゅうで、 物理的な痛みを被る不運な部位は、誰もが体験済みの事実です。 手は、優秀なガードマン役も引き受けます。 頭やお腹がぶつかりそうになれば、いち早く危険を察知。 本能に従った反射行動で身を挺し、かばいます。 矢面に立って、他部位のダメージを甘受するM。頼れるサポーターです。

打撲の結果、痺れたり痛めるのは悲しい性であり、誇るべき勲章。 それででもまだ足りないかもしれません。 手にはもっともっと頑張って、体を守って欲しいものです。

それだけに、原因のわからない痛み・シビレは、見過ごせません。


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よくある痛みの原因とは

どこかにぶつけて骨折したり。頭上の棚にある重いものを下ろして捻ったり。 腕は、このようにはっきりとした物理的なことで痛める場合が多いのですが、 静かな疲労の重なりで障害を起すこともあります。 パソコン作業などのように、長い時間、同じ姿勢で 細かな動作を続けていると、肩から手首にかけての広い範囲で痛みやシビレを覚えます。

また、立つ姿勢・座る姿勢が原因になる場合や、腰痛が腕に波及することもあります。 こうしたことが炎症を招いたり、神経を圧迫して、痛みや痺れが起こるのです。 よくある症状名として、このようなものがあります。

腕が痛む病気
 椎間板ヘルニア
 ストレートネック
 四十肩・五十肩
 頚椎症
 腱鞘炎
 首猫背
 関節リウマチ
 骨粗しょう症

(ほかのページと重なっているものも多々・・)

椎間板ヘルニア

背骨から首の硬い骨と骨の間にある、軟らかい骨が椎間板です。椎間板の中心は柔らかい髄核。 周りを繊維性軟骨組織(繊維輪)です。 繊維輪が破れてなかみの髄核が外側に飛び出ると炎症がおこります。 髄核が脊髄や神経根を圧迫して、疼きやシビレなどの神経症状を起すのが「椎間板ヘルニアです」。

首の部分で起こった椎間板ヘルニアのことは「頚椎ヘルニア」と呼びます。 症状には個人差がありますが、首から始まって腕や指先までの痛みとシビレを感じます。 また、首から背中、肩甲骨にかけて痛みが走ったり、手の感覚がにぶくなったり、 つねに痛みとシビレがあったりします。

ストレートネック

ストレートネックとは、首がまっすぐに歪んだ状態をいいます。 「真っ直ぐに歪む」とは妙な言い方ですが、曲がるのが正常なのが首です。 正常な人の首が、前に傾いている角度は、30〜40度くらいです。 その首の角度が、30度以下にある状態がストレートネックです。 首の状態を指している言葉なので、病名ではありません。

イスに座って、長時間パソコンに向かってたり、じっとスマホを弄ってたりすると、この症状になります。 うつむき姿勢になることが多い現代人は、ストレートネックにないやすいといえます。

同じ姿勢を継続する場合のほかに、スポーツの障害によって起こることがあります。 バレエやダンスなどは、姿勢が大事ですが、 その姿勢矯正によって、ストレートネックになることもあるようです。 また、格闘技(ボクシング、レスリング、柔道、総合格闘技 ほか)によるケースも後を絶ちません。 試合や練習による、頭部や首への衝撃や、顎を引き背中を丸くした姿勢が、首の角度を悪くするのです。

ほかにも、スキーやスノーボードでの転倒や、車の衝突事故などによる「むち打ち」なども ストレートネックの原因となります。

でもほとんどのストレートネックは「猫背」「首猫背」が要因となっておこります。 背中が丸くなり、首が前に出た姿勢が首だけでなく、腕全体の痛みを起しているのです。 本人は猫背のつもりでなくても、実は「隠れ猫背」だったということもあり得ます。 慢性的に、頭痛・首の痛み・肩こりに悩んでいるなら、かなりの確率で、 ストレートネックになっている可能性があります。

頚椎症

首の部分の骨を「頚椎」、その間の軟骨を「椎間板」といいます。 歳を重ねると、この頚椎や椎間板が変形してしまい、「骨棘(こつきょく)」という骨軟骨組織が増えます。 そうやって首が痛くなってしまう病気のことを頚椎症(けいついしょう)と呼ぶのです。

「頚椎症」は首の痛みですが、その影響が腕にまで及んだ場合「頚髄症」という病気になります。 腕に、しびれや痛み、知覚麻痺、運動障害がおこる病気です。

頚椎症の痛みは突然おこるのですが、いったん発症した後は、 痛みが軽くなったり痛みが消えたりするという「繰り返し」の特徴があります。 我慢できる痛みならば、しばらく安静にして経過をみるというのも一つの方法です。 6〜8週間の経過で半分以上の方が軽快します。

四十肩や五十肩

四十肩や五十肩の正しい病名は「肩関節周囲炎」で、どちらとも同じ病気を指してます。 「四十代や五十代におこる、慢性化した肩こり」と思われがちですが、肩こりとはまったく異なる別の症状です。 四十とか五十と言うのは単に、発症する患者の年代を表しているに過ぎません。 四十肩と五十肩とう呼び名は、あくまで俗称ということです。

「肩関節周囲炎」とは、老化によって硬くなった肩関節の腱や関節包の炎症するもの。 これがふとした動作で悪化し、肩が上がらなくなったりする状態をいいます。 違いがあるとすれば、「四十肩」の夜間痛。夜中になると肩の痛みがひどくなって、 あまりの痛みに夜も眠れなくなるというものです。

「肩関節周囲炎」は、医学的には病気ではありません。レントゲンやMRIなどで精密検査をしても問題が みつからないからです。でも当人にとっては、そんなくくりに意味はありません痛くてしょうがないのです。

時間がたてば治るとされています。現実的には「症状が収まるまで待つ」という消極的な方法 しかないということです。でも、痛みは数年続くこともあるので、 その期間ずっとただ我慢しているというわけにはいきません。

原因がハッキリしないことから、明確な治療法がありませんが、一般的に行われているのは、3つ。 冷やさない・暖める・適度な運動です。鍼や柔道施術などの治療でも、痛みの軽減ができます。

腱鞘炎(けんしょうえん)

関節を動かしているのは筋肉で、その筋肉の力を四肢の先端に伝える紐状のものが腱。そして、腱の浮き上がりを抑えるトンネルが腱鞘です。この腱と腱鞘の間に起きた炎症が腱鞘炎です。患部の痛みと腫れがおこり、それによって動かしづらくなります。腱自体の炎症である腱炎を合併することもよくあります。 腱鞘炎の原因は「使い過ぎによる腱と腱鞘の間の機械的な摩擦による炎症」です。 「腱鞘」は身体の至るところにあるのですが、「繰り返して起こる」することから、発症は腕から指に限定されます、とくに多いのが手首です。

基本的「腱鞘炎」の原因は「同じ部位の使いすぎ」による炎症。痛みが発生した段階で使いすぎをやめてしまえば、ほんの数日で元の状態になり痛みも収まります。 ところが腱鞘炎を起こす人はだいたい「同じ作業を繰り返す必要がある」人です。仕事で大量のデータをPCに打ち込む。子育てで同じ手首にばかり負担がかかる。つまり、分かっているけど続けないといけない状態であることが多いのが泣き所です。

「腱鞘炎」になってしまった場合、その部分をかばって他の場所まで傷めてしまうことが、しばしば。腕に違和感があるから肘でカバー、それも辛くなって手首でカバーなどです。クラリネットやサックスといった楽器を演奏する人は、はじめは腕の外側が痛くなり、最近は手首や指の近くまで痛くなることがあります。最初は一箇所だった「腱鞘炎」が複数個所に波及したいう状態になってしまえば、早期に完治させることが難しくなります。個人的には子供を抱っこしていて手首を傷めてしまったことがあります。

「腱鞘炎」の特徴
腱鞘炎には潜伏期間というのがあります。症状が出るまでには、それなりの原因が蓄積しているのです。腰痛なども一緒ですね。前触れの段階で修正できれば良いのですが、痛みがないので、いずれ「腱鞘炎」になる、という感覚がもてないわけです。前兆をみつけて早めの対策を行ってください。

前兆
・使い込んでいる部分を動かすとだるく感じる
・自分が思うとおりに指や手を動かせない
・手首や指が何となく腫れている気がする

初期の症状
・痛い部分があるけれど、具体的にどこが痛いのかよくわからない
・手指や手首を使っていると一瞬だけ痛く感じるときがある

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