手のひらが赤い:手や指や腕の症状
手は万能マシン。何をするにも使います。
物を持ったり、手すりやハンドル握ったり、ペンで字を書いたり。
こうした普段の生活はもちろん、なんであれ夢の実現にも必要部位。
無いと不便な機能ですね。
指示のまま惜しみなく働くことを「手足のように動く」といいます。
人の行動の源が、足であり手だということを端的に表した言葉です。
自在に動いてくれる「手」ですが、常に健康である保証はありません。
手のひらが妙に赤いな、と思ったことはありませんか。
手が荒れしてるわけじゃない、もちろん血が出ているわけでもないのに、赤い。
手が赤くなる症状についてお話します。
手のひらの赤い人は珍しくありません。小さな子供のうちから赤いのであれば、 それは一つの体質だと考えて差し支えないでしょう。この場合は血行の良さを表している健康の証拠です。 運動の後や緊張した時なども、体温が変化して手のひらが赤くなることがよくあります。 これもまた、血行がよくなった表れです。
ほかにも、手を下におろすと真っ赤になって、位置を上げると赤みが引いていく人。 こういう方も珍しくありません。検査で異常がなければ体質の一つなので心配いりません。
多量飲酒
お酒を大量に飲むことは、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。
血行がよくなり、手の平全体や人によっては指の付け根辺りが赤くなり、まだらや斑点ができることもあります。こうした飲酒の症状は長くは続かず、翌日には元に戻るものです。
適量であれば、十二分な再生機能で毒素を分解できる臓器が肝臓ですが、
長期的かつ大量に飲酒してししまうと肝臓疾患などを招いてしまいます。
細菌やウィルス感染
細菌やウィルスに感染することによって、手の平が赤くなる症状などが出ることがあります。
手足口病 溶連菌感染症 手白癬 などが該当します。
血流障害
血液の流れが悪い方などは、手を下ろしたりした時に重力の関係もあり、手の平が赤くなることがあります。
病気との関連性がある場合、ない場合がありますが、「うっ血」で赤くなることもあります。
手のひらは循環器系の末端なので、うっ血で赤くなっている場合は、末端の血管がなんらかの原因で血行不良となっていると考えられます。循環器系の不調が原因に挙げられますが、他にも生活の乱れ、ストレス、食べ過ぎ、肥満、冷え性などが考えられます。
問題となるのは、比較的最近のうちに赤い変化が起こっている場合です。 「手のひらの赤みが始まった」のが、ほんの数年間のことなら、何らかの疾患の可能性があります。 手のひらだけが異常に赤く見えたり、蜘蛛の巣状の赤みや赤い斑点などがある場合も、 疑いが高くなります。
手のひらが赤くなる原因で、もっとも多いのは 肝臓の異常です。 「手掌紅斑」というものがあります。 エストロゲンというホルモンを分解する力が衰えて血中濃度が高くなってって、現れる症状です。 手掌紅斑が見られるからといって、必ずしも肝臓が悪いとは限りません。 でも、何らかの肝機能障害を起こしている可能性は高いと思われます。
肝臓は、「沈黙の臓器」と言われるくらい症状が表にでない臓器です。 その臓器からの数少ない信号が、手のひらの色合いなど現れているのです。 病気の中で、最も身近なのは肝炎です。お酒の飲みすぎなどが原因で肝臓の機能が低下する状態ですが、 そのまま放置していると、肝硬変へと移行してき、更に放っておけば肝臓がんへと悪化します。
最後に。
「手のひらを赤くする」のは、肝臓だけと限りません。
血圧、コレステロール値が高い状態だと手のひらが赤くなることがあります。
これは、心臓に大きな負担がかかっているサイン。「手のひらが赤く」なるのは、
心臓疾患の予兆とも取れますね。兆候があれば検査を。
肝臓が原因である可能性ばかり言ってますが、症状そのものに着目すれば 「うっ血」ということも考えられます。 毛細血管が拡張し過ぎているのわけですね。 主な原因としては、過食、肥満、運動不足、低体温などが挙げられます。 肝臓まで及んでいなければ、生活を改善することで、和らげることができます
膠原病とは免疫の機能の不全により全身に障害をきたす病気のことです。 よく知られている6つの病気には、全身性エリテマトーデス、リウマチ熱、 強皮症、皮膚筋炎および多発性筋炎、結節性多発性動脈周囲炎、関節リウマチなどがあります。
膠原病を発症するとさまざまな器官や関節、筋肉、皮膚といったあらゆる箇所に症状が現れます。 その一つとして、手にも影響が出る場合があり、 上記の中にある「全身性エリテマトーデス(SLE)」という病気がそれです。
この膠原病になると、顔や手に赤みが出たり、全身の倦怠感や体重の減少といった症状が表れます。 手が赤いから膠原病であということにはなりませんが、関節の痛み、微熱、全身の倦怠感、 手の指先の色の変化等の兆候があるようならば、疑ってみる必要があります。