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口の中が渇く原因とは

 暑さや運動だけではない?

口の中が渇いて、喉がカラカラになることありませんか?
たとえば日差しの強い夏の日。温度の高い室内にいるとき。気温が暑いとき。 スポーツをしているとき。
喉の奥が渇くと、それを癒そうと水分が恋しくなります。
渇きは「いま水分が不足しているよ」という身体からのメッセージ。 汗をかき過ぎれば、体内の水分は不足します。 不足を補おいと「水をくれ」と、水分補給を要求するのです。

ところが、暑くなく運動もしてないのに「口が渇く」ことがあります。

出たり出なかったりする唾液の理由とは?

「口が渇く」という現象は、主に唾液の分泌が低下することで起こります。 体内水分が不足すれば唾液が出なくなるのは当然のこと。 ですが、ついさっきお茶を飲んだとき。水分はこと足りているのに、口が渇くこともあるのです。 たとえば、 「強いストレス」を感じた場合には、 唾液が出なくなり口の中がカラからに乾いてしまいます。 これは、どういった、メカニズムになっているのでしょう。

量の充実した唾液は健康に欠かせないものです。主に、食物の味わう租借を助ける働きと、 口内を殺菌する働きを、唾液が担ってます。 分泌線は複数存在しますが、その機能は2つです。 ひとつは、特別な刺激がなくても絶えず分泌される「固有唾液」。 もう一つは、食物による刺激・顎の運動・味覚などによって分泌される「反射唾液」です。

この分泌する唾液にふたつのタイプがあり、自律神経の働きも受けています。 交感神経が刺激されると粘っこい唾液が、 副交感神経が刺激されるとさらさらした唾液が、それぞれ多く分泌されるようになってるんです。

自律神経は、唾液の量も制御してます。 交感神経は唾液を抑制する働きを持ち、副交感神経は唾液分泌の促進させる働きがあるのです。 唾液を出しているのは「唾液腺」です。しかし、交感神経と副交感神経の二重支配を受けて、 「分泌する量」「粘りの質」のバランスが保たれているわけです。

緊張で口が乾くのはなぜ?

自律神経が正常に働いていれば唾液のバランスが保たれているので、 口の中も適度な唾液で満たされています。なんらかのストレスを受けると、 その自律神経のバランスが崩れてしまいます。外部からストレスや緊張が続く状況では、 交感神経が刺激され、唾液の分泌を抑制するように働くのです。

野生の環境下であれば、敵から逃げるとか戦うといった戦闘や回避を行う「臨戦態勢」を強いるのですが、 平和な生活の中では別のストレスが待ってます。

 大勢の前でスピーチをするとき
 ミスの原因を上司に説明するとき
 大事な試験に挑むとき
 失敗できない作業をしているとき

こうしたときに口の中がカラカラに渇くのは、交感神経が刺激された結果です。 緊張状態が長くなるほど、唾液の分泌の抑制時間も長くなります。口の中が渇いた状態がずっと続くのです。

ドライマウスとは?

交感神経を刺激しているストレスも、やがていつか消えるときがやってきます。 通常、緊張を起こしている原因が去れば、口の渇きは元に戻るのです。 ところが中には、 口の中が渇いた状態がずっと続く症状があります。 それが口腔乾燥症というもので、別名「ドライマウス」とも呼ばれているものです。 ドライマウスは、口が渇きを招くのですが、そのほかにもさまざまな症状を起します。 各症状に共通している点は、「唾液が足りない」ということ。

 口が渇く
 のどが渇く
 口の中にネバネバ感
 水分がないと食物(パンやビスケット)が食べにくい

よく知られている目の症状に「ドライアイ」というのがあります。 乾きが眼に現れる症状ですが、この「ドライマウス」のほうも、ずいぶん知られるようになってきました。 国内の患者数は、800万人とも900万人とも言われておりその数を増してきてます。

ドライマウスの症状

唾液の役割は、口内の潤い・食べ物の消化を助けること・殺菌でした。 ドライマウスは恒常的に唾液が不足する症状なので、とくに殺菌がおざなりになってしまいます。 殺菌が脆弱になれば、それまで口で抑えられていたはずの菌が体内に入りやすくなるため、 健康状態では絶対にありえない症状が頻発します。

 口臭がきつくなる
 虫歯や歯周病にかかりやすくなる
 風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなる
 カンジタ菌の増加で「カンジタ症」を併発する


口腔内の乾きがさらに進行すれば、より強い口臭が発生したり、舌表面がひび割れてきます。 いわゆる「舌痛症」といいものです。ここまで進行してしまうと、割れた舌の痛みから食事がとれない 「摂食障害」や、しゃべりづらい「発音障害」も現れてきます。

ドライマウスの対策は?

ドライマウスを改善するには、どうすればいいのでしょうか。 通常、たいていの病気には原因ごとの対策や治療が必要です。 でもドライマウスの場合には、原因を問わずに効果がある代表的な「3つの対策」があります。

@ 人工唾液 A 保湿ジェル B 洗口液

「人工唾液」は、唾液とほぼ同じ成分でできていてサラサラな液体です。 スプレータイプのものが主流で、味にも工夫が施されています。 実際、ドライマウスに悩むたくさんの患者さんが使用しています。 欠点は、つい飲み込んでしまうので、口の中に長く留まることが出来ないこと点です。 頻繁にスプレーで補充しなければならないのが、けっこう面倒ですね。 味が付いているので、甘いのが苦手な方にも不向きです。

「保湿ジェル」は、人工唾液の欠点を補うために登場しました。 ラクトフェリンやリゾチームといった抗菌物質や 粘膜修復作用を持つ上皮細胞成長因子(EGF)が含まれているので、 成分は限りなく本物の唾液っぽくなってます。

口の中に塗って使うものなので、人工唾液よりも口の中に留まりやすい。効果が持続するのが特徴です。 欠点は、粘り気があること。口の中がネバネバして話しにくいのです。 効果の持続時間は、2〜3時間ほど。 保湿ジェルを塗ると、入れ歯の装着をスムーズにし、裏側に塗れば入れ歯が落ちにくくなる長所があります。 部分入れ歯や総入れ歯を使用しているなら、2重に役立ちます。

「洗口液」は、口臭や歯周病予防のため使用しますが、 成分によってはドライマウスにも有効です。
ヒアルロン酸は、重さの約5000倍もの水分を吸収することができ、保湿性が高い成分。 このヒアルロン酸配合の洗口液でうがいをすれば、口の中が潤って口臭を抑えることができます。 保湿ジェルと比べれば口の中に留まりにくいのですが、一定の効果は見込めます。

ちなみに、選ぶなら「ノンアルコールタイプ」に限ります。 アルコール成分が入った洗口液は、虫歯や歯周病、口臭予防に効果的ですが、ドライマウスには刺激が強い。 うがいをすると、激痛がします。

口が渇く原因の中に「交感神経」がありました。精神的なことが原因になるのでうつ病なども含まれます。 また、糖尿病も口が渇く原因になります。どちらにしても「渇き」以外にも複数の症状現れます。

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