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目ヤニが出る原因と病気とその対処

■ 目ヤニが出るのはナゼ?

目の淵に溜まる「目ヤニ」は、目から出る分泌物の総称。 疲れているほど、溜まる量が多くなる感じがありますね。 乾燥すた目ヤニは、お菓子のカスのようですが、 「目くそ」とも呼ばれるくらい、クチャっとしてます。
結膜炎の症状のひとつでありながら、目ヤニ、 イコール病気という方程式ということでもありません。
ではいったい目ヤニとは、なんでしょうか。 目ヤニの原因や、関係する病気についてお話ししていきます。

■ 目ヤニってナニもの?

上でも言ってますが、目ヤニとは目から出る分泌物です。 目ヤニの正体は、結膜や角膜上皮から分泌されている粘液に、涙・血管から漏れた血液細胞・まぶたからの老廃物・ほこりなどが混じったものです。目の新陳代謝や炎症によって構成されてます。

生じた目ヤニは、まばたきの涙によって目頭の涙嚢へと洗い流されていきます。 朝起きたとき、たくさんの目ヤニが溜まっているのは、睡眠中にはまばたきができないからです。 目を覚ましたとき、乾いた目ヤニが目頭や目尻に付着に驚くことがありますが、 じつはわりと正常なことなのです。

ところが、目ヤニ量が多かったたり、こびり付いて取れにくかったりして、いつもと症状が違うならば、 何らかの異常や病気が疑われます。

■ 日常生活での、目ヤニの異常

体調が変化したりアレルギー症状がでたときは、目ヤニの状態がいつもと変わっていることがあります。 たとえば、涙の分泌が盛んになれば、その分だけ老廃物が増えて目ヤニが溜まりやすくなります。

ホコリが多かったり空気の悪い環境にいると、目ヤニが多くなるものです。 空気が綺麗であっても、「逆さまつ毛」のように常に目に異物が触れていても、増えます。 目が、異物を排除しようとして、涙の分泌が増えるために、目ヤニも多く出るようになるのです。

春先などの花粉で、目がシバシバすることがありますね。 目の結膜が、花粉やハウスダストなどのアレルギー物質の刺激を受けて炎症を起こすと、 涙が増えて、目ヤニが出ます。「花粉」のように、決まった季節にあらわれるものや、「ダニ」「ペット」 「ホコリ」などのハウスダストによって、症状が1年中続くものとがあります。

目ヤニの異常と病気の目安
白や黒(乾燥状態)
 健康・通常の代謝で出る目ヤニ。

黄緑色(ドロドロ状態)
 まるで膿のような目やに。細菌による炎症が起きている恐ヤニ。

透明や白(サラサラ状態)
 花粉やアレルギーなどが原因で炎症を起こしている恐れが。

透明や白(ドロドロ状態)
 ウイルスなどに感染している可能性が。

■ こんな病気が、目ヤニの原因に

ウイルスや細菌の感染によって起こってしまうのが「結膜炎」。モノが見にくくなったり、 目ヤニが大量に出たりします。「春季カタル」は、 アレルギー性結膜炎やアレルギー性結膜炎の重症型で、この病気でも目ヤニが出ます。 ほかに、涙嚢(るいのう)炎は、大量の目ヤニや膿に悩まされたりします。

・細菌性結膜炎
結膜炎の症状は、一般的に、充血、目ヤニ、かゆみ、涙目、ゴロゴロする異物感などです。 「細菌性結膜炎」は、黄色ブドウ球菌などに感染して起きますが、黄色い膿のような目ヤニが特徴です。 感染力はあまり強くありません。でも、高齢者や乳幼児など、抵抗力が弱いなど人が発症すると、 慢性化してしまうことがあります。

・ウイルス性結膜炎
「流行性角結膜炎」とか「はやり目」とか呼ばれている結膜炎で、 アデノウイルス などに感染して発症します。 感染力が強いため、学校の生徒が集団感染することがあります。 ひどくなると角膜炎に発展することもあります。この結膜炎では、まぶたが腫れて充血して、 目ヤニや涙がたくさん出たりします。耳の前にあるリンパ節にしこりができることもあります。

アデノウイルスは、咽頭結膜熱(プール熱)を発症させることがあります。 こちらは、目のかゆみとのどの痛みや発熱、だるさ、吐き気、下痢などの全身の症状をともないます。

・アレルギー性結膜炎
花粉など、アレルギーの原因となる異物が結膜に入りこんだことで発症する結膜炎のことです。 目に、充血や強いかゆみが起きて涙や白い糸をひくような目ヤニが出ます。

結膜がむくんで、白目の部分がブヨブヨと柔らかくなることもあります。 ハウスダストを原因とする通年性のもの、スギなどの花粉が原因の季節性のものがあります。 コンタクトレンズの汚れが原因になることもあります。

・春季カタル
アレルギー性結膜炎が、重症になると「春季カタル」が発症します。 強いかゆみやまぶしさに加えて、強い粘りをもつ目ヤニが出てきます。 春から夏にかけて症状が悪化という傾向があります。悪化すると、まぶたの裏に白いブツブツができます。 アトピー性皮膚炎の子どもに起こりやすくて、男児のほうが女児の2倍ほど、かかりやすいですね。

・涙嚢炎
なんらかの原因で涙道が詰まってしまい、涙嚢(涙道の小さな袋)が細菌感染を起こす病気です。 症状は、涙が止まらずに目ヤニが出たり、鼻の辺りが腫れて痛み、目は充血して赤くなります。 悪化すると、発熱や、顔の半分が腫れたりします。目「頭を押すと目から膿が出る」ほどまで、 酷くなることもあります。

● 目ヤニの予防 どうしたら?

いつもと少し違った、目ヤニがでるならば、細菌やウイルスに犯されている可能性があります。 そのまま放っておいたり、汚い手でゴシゴシして悪化すれば、病院にいかないと治せなくなります。 それが、悪質な病気でなけでば、早い段階で清潔にケアすることで、症状が治まるかもしれません。

基本は、清潔にすることです。 清潔なティッシュペーパー、ガーゼ、綿棒などで拭き取ったり、 洗顔・洗目によって洗い落とすようにしてください。手指などでこすり落とすなら、 その前に手を洗うことです。

「スルファメトキサゾール」などの入った、抗菌作用のある目薬も有効ですが、 点眼(目薬をさす)には注意が必要です。目ヤニの中には細菌がいる場合があります。 点眼のとき、目薬の先がまぶたにくっついてしまうと、目薬の中に菌などが混入し、 薬の中で繁殖してしまうことがあるのです。

細菌やウイルスから目を守るために、次のことを心がけます

1 手で目をこすらない
2 帰宅後はよく手を洗う
3 タオルなどの生活用品は、家族でも別々にする
4 プールから出たらよく洗眼する

日常生活の中でも、部屋をこまめに掃除し清潔に保つことで、ある程度の予防ができます。 花粉やハウスダストの対策は、部屋の掃除をこまめに行うことと、通気を良くすることです。
ただし、季節にもよります。花粉を外から室内に持ち込まないよう、 花粉の時期に窓を開けたり洗濯物を外に干すことは避けます。
ダニの繁殖を防ぐには、繁殖減を減らすことです。カーペットも繁殖現になります。 こまめに掃除機をかけたり、時々丸洗いするのがいいですね。 敷くのを止めたり、安価なカーペットを定期的に取り替えるという手段もあります。

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