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ナゼ? 仰向けで寝るとめまいがする

寝る向きを変えての めまい

朝、
起きた瞬間からグルグルと目が回って 、どうにも立ち上がれないことはありませんか? 仰向けの寝相が悪いのかと向きを横にしてみても、症状は変わらず、目まいは治まならない。 そんな経験はないでしょうか?
めまいの直接の原因は、目や耳が頭のどれかというケースがほとんどです。 どれをとっても複雑で複数にまたがることもあり、 めまいを働きかけてくる元凶の特定が難しいことがよくあります。

寝ているときにおこる めまいとは

 めまいをおこす最も強いイメージは、立ち眩みでしょうが。しゃがんでいたり座っている姿勢から、立ち上がった時に、目がくらくらして、カラダがふらつく症状です。立ち眩みの原因は、急激な血圧低下といわれてます。

それまで座って(体を折って)動かなかったとことから立ち上がるのは、重力に逆らいながら、血流範囲を広げる行為。ほぼ上半身でやりくりしていたところに、「足」という大物が追加されたことで、心臓の仕事が増加。一時的に圧力が減衰し、脳内の血液事情が悪くなった末のめまいです。

 静かに寝ていた姿勢から体を動かした直後、グルグルと目が回ってしまう場合、大部分は良性発作性頭位めまい症と呼ばれる病気です。めまいをひきおこしてる原因は、脳や目ではなく、耳(内耳)にあります。

・典型的症状

 比較的多く散見されるのは、早朝、寝返りを打った直後です。就寝中。トイレに行こうと寝床から起き上がったとき。または、目が覚めて床を離れようとした時。目がかなり激しくグルグル回るというものです。  一時的なものであれば、立ち眩みの一種で済ませることがきそうですが、これはじつは耳の病気なんです。とはいえ、聞こえが悪くなるとか、耳鳴りがおこるといった、類の病気ではないことを先に言っておきます。聴覚異常をほとんど伴うことはないでしょう。

 持続性が低いこともこのめまいはの特徴です。動かずじっとしていれば、数十秒〜数分程度で、めまいは納まります。立ち眩みよりは遥かに時間は長いのがとてもつらいところです。

・治まっても、まためまい

 めまいがなくなれば、「治ったかな」と安心します。ですが、動くとまた同じめまいです。このめまいは、その人その人で、起きる姿勢が違います。同じ動きをすると、何度も繰り返してめまいが起きます。目が回るだけでなく、吐き気を伴うことも多くあり、耐えきれきれずリバースしてしまう事があるほど、心が折れるめまいなのです。

 やっかいのは、何回かめまいを繰り返すうちにだんだん軽くなっていくこと。ばらくガマンしていれば、そのうち起き上がれるようになります。少しばかり、フラりとした感じや軽い吐き気が残ったりすることがありますが、一般的には、日常の活動はたいてい出来るようになります。  そして「もう治ったのかな」と思っていても、翌朝、体を動かした直後に再びグルグルと目が回るという症状が繰り返されます。

・良性発作性頭位めまい症

 よくあるめまい。  グルグル回るタイプのめまいのうち、もっとも患者数や発生頻度が多いのが、良性発作性頭位めまい症です。  目が回るタイプのめまいでは、およそ約三分の一(3〜4割)は、この病気だとも考えられています。

 吐き気や頭痛を伴わないことから、少なくとも、脳からくるめまいでないことはわかります。良性発作性頭位めまい症であるか、確認するには体を動かした時の眼球の動きや、めまいがしたときに具合でわかります。

 医者の診断としては、横になってもらったり、起き上がってもらったり、寝返りの姿勢をしてもらったりすることでめまいを再現させ、原因を確定するわけです。こうした検査は「頭位・頭位変換眼振検査」と呼ばれているそうです。

自分でも確認することができます。

 「グルグルめまい」が起きるタイミングは、寝る時や起きた時、頭を上げた時、上の物を取る時であること。めまいが持続する時間は、数分以内ですが、一度ではなく何度か繰り返して起こります。吐かないと言いましたが、あまりにひどいときには、吐いたりすることもあるし、歩けないほどつらい場合もあります。

 めまいの症状は、いつまで続くのでしょうか。これは一概にいえません。早ければ、1〜2週間で治ってしまいますが、何か月もかかってしまうこともあります。

 良性発作性頭位めまい症は、バランサーに異常がおこるのが原因です。

 耳は外から奥にむかって外耳・中耳・内耳とつながってます。バランサーがあるのは内耳です。耳の奥で、音を聴く装置の隣にある内耳の耳石器は、重力の方向や体が動かされたり、直線的な加速度を知るセンサーになってます。よく聞く三半規管は、体の回転を感知するセンサーです。直線と回転。二つのセンサーによって体は平衡という感覚をつかんでいるのです。

 耳石器のカルシウム層の一部が剥がれて、つながっているに三半規管迷い込んでしまうことがあります。こうして、曲線の三半規管に異常な刺激を与えてしまうため、おこってしまうのが、良性発作性頭位めまい症だと考えられています。

 とくに三半規管は身体のバランスをとってます。この中には、「耳石(じせき)」がたくさんくっついている場所がありこの重みで、バランスをとっているのですが、なにかに拍子に耳石がいくつかはがれ落ち、他の場所に行ってしまうと耳が混乱しし、バランスがわかりにくくなってめまいを引き起こすのです。  はがれた耳石が原因だとしれば、元の場所に落ち着くことで、めまいは消えてくれます。ですがこれが言うほど簡単ではありません。いつのまにか自然に回復するのですが、はがれた耳石を戻すような薬は、いまのところ存在してません。

良性めまい症の直しかた

 けっこう悪質っぽいのに、「良性」という言葉が付いてます。さきほども言いましたが、たいてい、治療しなくても約2週間〜1か月で概ね治癒することが多いので「良性」なのです。しかし必ず治るといいきれる保証はありません。回復するにしても、2か月くらいかかることもあります。

 強いめまいが、徐々に弱くなっていつの間にか消えていた、ということ多いですが、やはりしばらくはぐるぐるにクリ締められますし、生活に支障がでるのを避けられません。

 自然治癒は、寝起きなどの日常の動作で戻ることがあります。リハビリをやると、もっと早くもどるので、医者から良性と告げられたら、今からでもリハビリをはじめるのがいいでしょう。ただし、動く吐き気が強い場合は動くどころではないでしょう。病院でその旨を告げ、吐き気止めを処方してもらうことをおすすめします。

・飲み薬
 繰り返しますが、治療としては、自然治癒が基本です。  治るまでの助けになるより、病院では、めまい感が軽くなるような薬がでることが多いようです。

 ・耳石置換法
 「耳石置換法」は、三半規管に迷い込んだ耳石片を邪魔にならないところへ移動させるのに有効な治療方法です。頭と体の姿勢を、いろいろ変えたりすることで、強制的にめまいを起こさせるのです。ある意味、患者にとって負担をかける方法なので向き不向きがあります。  吐き気のひどい人、腰痛など、首や腰に問題を抱えている人、そもそも体の曲がりににくい高齢の方にはおすすめできません。

・良性発作性頭位めまい症のリハビリ

 医者が指導する場合もありますが、よくある自宅で可能なリハビリをお伝えします。  首や腰が痛いようなら、痛くない範囲でおこないます。途中でめまいがすることが多々あります。なるべくそのまま続けてやって下さい。
 リハビリの回数は、1日1回〜3回です。

 準備1 仰向けで寝て、その姿勢のまま10秒ほど待つ

1 顔を右へ向けます
  できるだけ真横にむけて、それを10秒維持する

2 身体を右向きにする
  顔は右向きのままで身体を右向きに。10秒間そのまま。

3 仰向けにもどる
  顔も体も、最初に寝た姿勢にもどる。そのまま10秒。

4〜6  左側も同じ様に実施
  頭を左に向け10秒〜 身体も左に向け10秒〜 仰向けで10秒

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