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頭痛と眠気の症状が同時におこるとき

頭痛と眠気が一緒におこる原因

頭が痛くなるのが「頭痛」。睡魔に襲われるのが「眠気」。 この2つは、まったく別の症状と考えるのが普通ですが、 実は、ひき起こしている原因が共通というケースが多々あるのです。 よく知られているのは風邪などの感染症。頭痛がすると同時に、 眠気にも襲われませんか。 ほかの、より難儀な病気でも、頭痛と眠気に見舞われるケースがあります。 「頭痛」と「眠気」の症状が同時におこるのは、どういった原因からなのでしょう。 どのような病気でおこるのでしょうか。

よく言われるのは、低酸素・ナルコレプシー・女性の生理です。 ほかにも、季節的要因や遅発型食物アレルギーなどが考えられます。

・低酸素

過剰な運動や高い山に登ったときには、体内の酸素が不足することがあります。 過激な運動を継続していれば、いつかは酸素の供給が追いつかなくなるものです。 高地では空気の濃度は薄くなりますし、過激な運動は体内の酸素を奪います。 酸欠で頭痛やふらつきを感じたことのある人は、決して少なくないはずです。 こうした低酸素の症状は、運動や登山に関係なく起こることがあります。

一年は長い。365日のうちには気圧変動の著しい日が何度も訪れます。 季節の変わり目や梅雨などにはとくに集中してます。 こうした気象の変化が「低酸素」状態をもたらし、眠気と頭痛の症状が起こることがあります。

「低気圧」の中では、上昇気流が起きています。上昇気流とは、 空気が上空に吸いあげられていく自然現象です。地上の空気は薄くなるので、酸素の濃度も薄くなります。 周りにあったはずの酸素が、少なくなるので、体や脳に酸素が行き渡らずに酸欠状態に陥ります。
このときに感じるのが、頭痛や吐き気、それに生あくびが出たり、眠気が強くなったりします。

気圧が下がると身体へを押している空気の圧迫が減り、脳の血管は拡張します。 眠気と頭痛が同時に発生することがあるのです。 とくに低気圧が常態化する梅雨の時期などは、眠気・頭痛の症状が多いようです。

気圧変化は一時的なので、その時期が過ぎれば身体は元通りになります。 こうした原因は自然現象にすぎまぜん。薬に頼って無理矢理に回復するのは、 身体の負担が増して害となります。 なるべく体を休める方向に、頭を切り替えます。

・ナルコレプシー

ナルコレプシーは、俗に「居眠り病」という別名をもつ病気です。 この病気は「眠気がある」だけに留まらず、突然、本当に眠ってしまうというところに怖さがあります。 この症状は「睡眠発作」と呼ばれます。 たとえば、大事な試験の最中やスポーツの試合中など、 一般的には、緊張して眠るどころではない場面であってさえ、突然眠ってしまうのです。 居眠りだけでなく、頭痛を伴うこともよくあります。

ナルコレプシーの主な原因は心身症やストレスで、 まれに、脳腫瘍が原因となることもあります
「頭を打って、高いびきで寝てしまったお年寄りが、そのまま息を引き取った」という話を、 耳にしたことがないでしょうか。全てがそうとは限りませんが、 これも「ナルコレプシー」である可能性が高いようです。

いきなり眠ってしまう「睡眠発作」。思い当たることがあるならば、 大きな事故になる前に病院へ向かう必要があります。

・うつ病

誰もが周知のとおり、うつ病は心の病です。 強いストレスを受けたことなどが原因となって、発症することがあります。
うつ病になると、夜中に寝付けないことによって、日中の眠気や頭痛も誘発することもありますが、 ほかにも信じられないほどあらゆる複数の症状を心と身体に起こします。

では、うつ病の代表的な症状とは?

うつ病の代表的症状

抑うつ気分
「気分が憂うつ」
「気分が沈む」
「気分が晴れない」
「気が滅入る」
「うっとうしい」

思考障害
思考抑制(思考制止)
「考えが前に進まない」
「頭が働かない」
「考えが浮かんでこない」
「考えがまとまらない」
「集中できない」
「決断ができない」

悲観的思考
「自責的・自罰的に考えてしまう」

身体症状
全身倦怠感や疲労感
「身体がしんどい」
「何となく身体がだるい」
「ちょっとしたことですぐに疲れやすい」

その他
不眠
眠気
中途覚醒(夜間に何度も目覚める)
 熟睡感がない

食欲不振
吐き気
胃部不快感
便秘
消化器症状 (体重減少)

過食傾向 (活動性の減少のために体重増加)

性欲の低下
生理不順
頭痛や頭重
めまい
しびれ

このように、症状は多岐に渡ります。気分が落ち込んだり、食欲不振などを起こしたり。 ほんとうに、ありとあらゆる症状が起こるんです。ほぼ生命活動を停止しているような状態です。 「頭痛」や「眠気」は、うつ病がもたらす負のほんの1つに過ぎないわけです。

外的な要因がないにもかかわらず、上記の症状が2週間以上続いているようであれば、 「うつ病」が疑われます。なるべく早くメンタルクリニク等を受診しましょう。 本人が「うつ病」を意識するのは難しいので、身近なあなたが、気づいてあげてください。

女性の生理による頭痛

成人女性に一緒におこる頭痛と眠気で、まず考えられるのは生理痛です。

とくに眠気は、誰にでも起こりうる症状で、 「月経関連過眠症」という名前が付けられているほど一般的です。 ちなみに、閉経の前後に眠れなくなるのを「閉経時不眠症」といいます。

月経周期は、「卵胞期」と「黄体期」の2つ。 月経から排卵までが卵胞期で、排卵から月経までが黄体期です。 黄体期には、女性ホルモン(プロゲステロン)の血中濃度が高くなるのですが、 このホルモンには体温を上げる働きがあります。
人間は、体温の差で眠気を催します。体温が上がると目が覚め、下がると眠くなります。

体温が上がる黄体期には、24時間の体温の変化が小さくなるので、睡眠・覚醒のメリハリも小さいです。 一日の昼と夜の境がなく、だらだらと眠かったり目がさえたりします。 日中に眠気が強くなるのは、こうしたことが原因と考えられています。
また、プロゲステロンには催眠効果もあります、いったん眠気が襲ってくると、 堪えきれないほど眠くなるのです。

よくある「月経関連過眠症」のパターンには、どのようなものがあるでしょうか。
。 月経が始まる1週間ほど前から、昼間の眠気が強くなってきます。 月経が始まると眠気が軽くなりますが、代わって、下腹部の痛み、頭痛、イライラ、 憂うつな気分などが起こります。こうした、月経特有の症状が強い人ほど、 眠気の感じ方が強い傾向があるようです。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、体に何らかの症状が出ているのにも関わらず、病院の検査で 異常がないと診断される病気 のことでです。アメリカを始めとした先進国で増加傾向にあり日本も同様です。とくに、うつ病へと移行する病気として知られていて軽度のうちの対応が望まれます。ストレスを抱えている方が患いやすく、慢性化すると非常に治りにくくなる病気です。交感神経と副交感神経のバランスが崩れるために起こります。

症状ですが、頭から足まで色々な症状が出るのが特徴的です。心身の多岐におよび個人差がありますが、全身のあらゆる症状がおこります。 頭の場合は 頭痛、偏頭痛、頭重感、筋緊張性頭痛、脱毛 などがあります。痛み方や痛みの度合い、さらに場所はさまざまです。 よくあるのは、側頭部がズキズキと痛かったり後頭部のあたりが締め付けられるような痛みですね。 後頭部や頭全体が重く圧迫感を感じることもあります。

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